特集 高齢者医療ハンドブック―高齢者医療におけるダイバーシティへの対応
第Ⅶ章 高齢者の慢性疾患管理法
10.過活動膀胱・前立腺肥大症
野間 康央
1
,
堀江 重郎
1
Yasuhiro NOMA
1
,
Shigeo HORIE
1
1順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学
pp.874-880
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_874
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Summary
▪高齢者では排尿障害の頻度が高く,内科医も含め排尿障害治療薬を使用する機会が多い.しかし,高齢者では複数の併存疾患があることが多いため,薬物治療は副作用や他薬剤との相互作用を十分留意して使用することが望ましい.
▪過活動膀胱ではムスカリン受容体拮抗薬がキードラッグとなるが,多剤との相互作用,副作用への注意が必要であり,また男性の排尿障害ではα1遮断薬が基本薬剤となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2018