特集 内科医が診る関節痛・腰痛―リウマチ学の原点に戻る
筋骨格疾患へのアプローチ
ピロリン酸カルシウム結晶沈着症
喜瀬 高庸
1
,
横川 直人
1
,
益田 郁子
2
Takayasu KISE
1
,
Naoto YOKOGAWA
1
,
Ikuko MASUDA
2
1東京都立多摩総合医療センターリウマチ膠原病科
2十条武田リハビリテーション病院リウマチ科
キーワード:
ピロリン酸カルシウム結晶沈着症
,
ピロリン酸カルシウム結晶誘発性関節炎
,
軟骨石灰化
,
偏光顕微鏡
Keyword:
ピロリン酸カルシウム結晶沈着症
,
ピロリン酸カルシウム結晶誘発性関節炎
,
軟骨石灰化
,
偏光顕微鏡
pp.465-470
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_465
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Summary
▪ピロリン酸カルシウム結晶沈着症の病態は多彩である.いわゆる「偽痛風」はピロリン酸カルシウム結晶沈着症による急性関節炎で,その他,ピロリン酸カルシウム結晶沈着症を合併した変形性関節症,慢性ピロリン酸カルシウム結晶性関節炎の病態がある.
▪急性単関節炎の診療では,関節穿刺を積極的に行い,関節液を鏡検することが重要である.結晶の同定は偏光顕微鏡でなくても通常の光学顕微鏡でも十分可能である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018