特集 内科医が診る関節痛・腰痛―リウマチ学の原点に戻る
局所症候へのアプローチ
手の診療:リウマチ科医の立場から
松村 正巳
1
Masami MATSUMURA
1
1自治医科大学附属病院総合診療内科
キーワード:
さじ状爪
,
Terry爪
,
Beau線
,
爪上皮延長
,
爪上皮出血点
Keyword:
さじ状爪
,
Terry爪
,
Beau線
,
爪上皮延長
,
爪上皮出血点
pp.389-391
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_389
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Summary
▪手の診察は奥が深い分野である.触診はもちろん大切であるが,視診で多くのことがわかる.診察が容易で所見は多彩である.
▪貧血によるさじ状爪,肝硬変,慢性腎臓病に認めるTerry爪,化学療法など過大なストレスがかかったときに爪に溝ができるBeau線,Raynaud現象を伴う強皮症患者に認める爪上皮延長,爪上皮出血点など,多数である.
▪さまざまなことが爪や手に現れる.これらの所見を知っておくと,問診中から気が付くようになる.当然,知らない所見を見い出すことはできない.
▪身体診察を手から始めると,その後の診察を円滑にしてくれる効果がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2018