特集 内科医が診る関節痛・腰痛―リウマチ学の原点に戻る
Overview
関節炎の鑑別診断
上野 征夫
1
,
檜垣 恵
2
Yukio UENO
1
,
Megumu HIGAKI
2
1寿生病院内科
2東海大学八王子病院総合内科
キーワード:
急性単関節炎
,
慢性単関節炎
,
急性多発性関節炎
,
慢性多発性関節炎
Keyword:
急性単関節炎
,
慢性単関節炎
,
急性多発性関節炎
,
慢性多発性関節炎
pp.385-388
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_385
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Summary
▪関節炎から各種内科疾患の鑑別に入る方法は,診断にきわめて有効なツールを提供する.
▪重要なことは,まず訴えと診察により関節痛,すなわち関節の痛みだけなのか,あるいは関節炎なのかを明確に区別することである.
▪関節炎とは,関節に腫れ,熱感,圧痛あるいは関節部位に発赤を伴う炎症所見が出現していることを指す.これらが存在することを診察でもって確認する.
▪次に,それが急性に生じたものなのか,あるいは慢性的にあるものかに整理する.同時に,1つだけの関節の炎症,すなわち単関節炎なのか,あるいはいくつかの関節に炎症がみられる多発性なのかに分ける.その組み合わせで鑑別診断を絞っていく.
© Nankodo Co., Ltd., 2018