Japanese
English
投稿 症例
便潜血陽性により発見された無症候性大腸魚骨の1例
Asymptomatic fish bone impaction of the ascending colon found by positive fecal occult blood test:Report of a case.
阿部 寿徳
1
,
橋永 正彦
1
,
相馬 渉
1
,
武原 真一
1
,
村上 和成
2
H. Abe
1
,
M. Hashinaga
1
,
W. Soma
1
,
S. Takehara
1
,
K. Murakami
2
1有田胃腸病院
2大分大学医学部消化器内科学講座
pp.353-355
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_353
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は じ め に 消化管異物とは,経口的に摂取された本来は消化管にない外来物を指す.異物の多くは自然に体外へ排泄されるが,消化管内に滞留した場合や異物が鋭利な場合には消化管の閉塞,出血,穿孔や膿瘍形成などの重篤な合併症を引き起こすことがある.本邦において消化管穿孔などの合併症をきたす頻度は1%以下といわれているが,その多くは魚骨が原因であるとされている1~3).今回われわれは,無症候性の大腸異物(魚骨の刺入)を認め内視鏡的に摘出した1例を経験したので,文献的考察を加え報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018