連載 教えて! レントゲン 胸部単純X線の(得)目付けポイント
第2回 発熱と関節痛の患者さん
瀧川 奈義夫
1
,
加藤 勝也
2
1川崎医科大学総合内科学4
2川崎医科大学放射線医学(画像診断2)
pp.347-352
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_347
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65歳男性の方です.当院受診までの経緯を尋ねてみたところ,以下のことがわかりました.
✔急に寒くなったころ,右手の関節が痛くなった.2ヵ月前から整形外科へ通って,痛み止めをもらったら効いた.
✔痛み止めを飲み忘れたら熱が出たので,続けて内服していた.
✔1ヵ月したら,咳が出始めた.痰はなかった.整形外科に再受診した際に,咳止めをもらったら少しよくなった.
✔2週間して咳がだんだんひどくなったので,内科を受診して胸部X線をとり,肺炎といわれた.
✔抗菌薬を5日分もらったがよくならず,当院を紹介された.
✔タバコは1日30本程度を25年間ほど吸っていたが,10年前にやめていた.
さて,どこが怪しいでしょうか.
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