連載 呼吸器内科×○○科で語る! Comorbidity患者さんの診かた
第8回 乳がん術後12年後に胸部異常陰影で受診してきた患者さん
仁多 寅彦
1
,
土田 寧恵
2
1聖路加国際病院呼吸器内科
2聖路加国際病院乳腺外科
pp.341-344
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_341
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今回の患者さんは,12年前に当院で乳がんの手術を行った既往のある60歳代の女性です.12年前に左乳がんで乳房部分切除術と放射線照射を施行し,9年前に左腋窩リンパ節に再発したため郭清術と術後の化学療法,ホルモン療法を行っています.その後は再発なく経過していましたが,仕事が多忙だったこともありこの5年間受診していませんでした.
今回,近医にばち指があるので胸部疾患があるのではないかと指摘され,5年ぶりに乳腺外科を受診して胸部単純X線像にて胸部異常陰影を指摘され当科受診となりました.
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