特集 咳、痰のみかた
咳と痰の原因を探るための検査
咳嗽患者における肺機能検査
冨島 裕
1
Yutaka TOMISHIMA
1
1聖路加国際病院呼吸器内科
キーワード:
咳喘息
,
スパイロメトリー
,
呼気NO濃度
,
呼吸抵抗
Keyword:
咳喘息
,
スパイロメトリー
,
呼気NO濃度
,
呼吸抵抗
pp.1121-1124
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1121
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Summary
▪咳嗽の原因として,アトピー咳嗽,咳喘息,喘息,および慢性閉塞性肺疾患(COPD)を疑うときに肺機能検査が有用である.
▪スパイロメトリーや気道可逆性検査が基本的な検査である.
▪呼気一酸化窒素(NO)濃度測定,および広域周波オシレーション法を用いた呼吸抵抗の測定は,簡便で迅速であるため咳の診療に実用的である.
▪咳嗽の性状,随伴症状,喘息やCOPDの危険因子を含む問診や肺機能検査以外の検査と総合的に判断することが必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018