特集 高齢者医療ハンドブック―高齢者医療におけるダイバーシティへの対応
第Ⅹ章 高齢者の慢性期医療の実際
6.地域包括ケア病棟における医療
仲井 培雄
1
Masuo NAKAI
1
1地域包括ケア病棟協会,和楽仁芳珠記念病院
pp.1012-1016
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1012
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Summary
▪地域包括ケア病棟は,ポストアキュート機能,サブアキュート機能,周辺機能の3つの受け入れ機能と,院内・地域内の2段階の多職種協働で在宅・生活復帰支援をする4つの機能をもつ.
▪院内多職種協働は,リハ包括算定を活かした疾患別リハやオンデマンドのpoint of care(POC)リハ,NST,認知症ケア,ポリファーマシー対策等を実践する.
▪地域内多職種協働は,規範的統合の下にハブとなる郡市医師会と行政が専門職やまちづくり組織とともに地域包括ケアシステムを活性化する.
▪地域包括ケア病棟は,2018年度診療・介護報酬改定を迎えてさらに使い勝手がよくなり,最も暮らしに近い急性期よりの病棟として,「ときどき入院 ほぼ在宅」を促進する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018