特集 内科医と睡眠障害―睡眠障害の診断と治療をプライマリ・ケアに
不眠の原因と治療
循環器疾患における睡眠時無呼吸
富田 康弘
1
Yasuhiro TOMITA
1
1虎の門病院循環器センター内科・睡眠呼吸器科
キーワード:
高血圧
,
冠動脈疾患
,
心不全
,
心房細動
Keyword:
高血圧
,
冠動脈疾患
,
心不全
,
心房細動
pp.1079-1083
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika120_1079
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Summary
▪高血圧,冠動脈疾患,心不全,不整脈といった循環器疾患は睡眠時無呼吸を高頻度に合併する.
▪閉塞性の無呼吸は胸腔内の陰圧化,交感神経活性の亢進,動脈硬化の進展を介して循環器疾患を発症し,結果として中枢性の無呼吸が出現する場合がある.
▪高血圧と心房細動の再発予防には持続陽圧呼吸(CPAP)療法によって一定の効果が期待できるが,CPAPを十分な時間使えるかどうかが重要である.
▪睡眠時無呼吸の症状が乏しい患者を対象とすることが多く,CPAPの使用状況と治療効果を評価しながら,治療継続の要否を判断していくことが重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2017