胸部外科医の散歩道
緑陰散歩2025
柴 光年
1
1君津中央病院呼吸器外科
pp.482
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu78_482
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- 文献概要
毎朝と夕方,愛犬と一緒に散歩(ウォーキング)に出かけるのが私の日課です.もう5年以上続けているこの習慣は,冬の早朝や雨の日などもめげずに続けていますが,日々のストレスから解放される貴重な時間となっています.現在お付き合いいただいている相棒は3代目になり,2歳半のオスのラブラドールで,体重は30 kgあります.彼は鋭い嗅覚と優れた知性を持ち,何でも理解しているような素振りを見せますが,まだやんちゃな性分が残っているため活発であり,時にはいうことを聞いてくれないこともあります.この犬は3代目ということもあって,躾は全て自分で行っています.トレーニングセンターに預けることなく,子犬の頃から一貫して自宅でのトレーニングを実施しています.ついて来い,待て,持って来い,はなせ,ハウス,などのコマンドもよく理解しています.彼の性格はフレンドリーで優しく,ヒトが大好きです.散歩中に他人とすれ違うと,その人について行こうとすることも頻繁です.また,他の犬,特に小さな犬に出会うと,その元気さから挨拶に飛び出して行きます.相手が自分より大きな犬だと,途端に慎重になるのですが.彼の強い体力から,時にはリードコントロールが難しいことも間々あります.犬は飼い主の鏡といわれますが,少しストーカー気質があるのかもしれません.2代目ラブとは異なり,散歩中もあまり吠えないため,番犬には向いていない人格(犬格?)との印象です.
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