1枚のシェーマ
脳死左肺移植後の気管膜様部裂傷修復術
板東 徹
1
1聖路加国際病院呼吸器センター
pp.432
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu77_432
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肺高血圧症合併の肺気腫による呼吸不全のため,左片肺移植を行った症例である.左後側方切開で夜半から始まった移植手術は体外式膜型人工肺(ECMO)を要したが,明け方に終了した.麻酔科医がダブルルーメンチューブをシングルルーメンチューブに入れ替えて,集中治療室(ICU)に入室した.教授が海外出張で不在のため,久しぶりの責任者としての移植手術が無事完了し,ほっと安堵の胸を撫で下ろしウトウトしかけていると,ICUから皮下気腫と縦隔気腫が急激に進行しているとの連絡が入った.
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