まい・てくにっく
Multiple arterial CABGにおけるグラフト配置のコツ
和田 賢二
1
,
高梨 秀一郎
1
,
福井 寿啓
2
1川崎幸病院川崎心臓病センター
2熊本大学心臓血管外科
pp.422-423
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu77_422
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冠状動脈バイパス術におけるわれわれの基本的なグラフトデザインは,対角枝領域に大伏在静脈グラフト(SVG)を使用し,回旋枝領域は遊離グラフトとして右内胸動脈(RITA)を使用している1)(図1).特に回旋枝領域で複数箇所の吻合が必要な場合にfree RITAは走行や吻合自体の取り回しがよく,脱転の厳しい症例でもより確実な血行再建に有利である.一方で,中枢のY composite吻合の作製は一つ吻合箇所が増えるため,吻合部の狭窄やグラフトのねじれなど技術面での合併症が増える可能性はある.本稿では,Y composite作成における気をつけるべきポイントを詳述する.
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