まい・てくにっく
奇異呼吸が予測される胸壁欠損部補塡のコツと注意点
塩野 知志
1
,
伊豫田 明
2
1山形大学第二外科病院
2東邦大学呼吸器外科
pp.1012-1013
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu75_1012
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胸壁浸潤肺癌あるいは胸壁腫瘍に対して,胸壁合併または胸壁切除が行われる場合がある.腫瘍によっては少なくとも4 cmの切除マージンが必要との意見もあるが1),科学的根拠はない.胸壁の切除範囲が広くなれば,その後の呼吸障害の発生頻度が高くなることが予想されるので,胸壁再建をより丁寧に行う必要がある.また切除部位も重要で,特に前方〜側胸部での胸壁切除では奇異呼吸の発生に留意する必要がある.
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