まい・てくにっく
気腫状肺損傷修復のコツと注意点
浦本 秀隆
1
,
古川 欣也
2
1金沢医科大学呼吸器外科
2東京医科大学茨城医療センター呼吸器外科
pp.908-909
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu74_908
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気腫状肺の損傷について書くのはむずかしい.理由は,脆弱性の程度や損傷の大きさは千差万別だからである.また術中に完全に修復しえても,抜管時や術後の咳嗽により急激な圧負荷がかかると,損傷した肺は裂けやすく治癒しにくい.実際には,どの程度圧がかかるか? 遺残腔の体積の変化,滲出液の量など不明な点が多い.したがって,術中に術後の状態を想像しつつ縫合するしかない.
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