特集 弁形成術の最新の知見
特集「弁形成術の最新の知見」によせて
小野 稔
1
1東京大学心臓外科
pp.3
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu73_3
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本誌で2012年4月に弁形成術の特集を組んでから7年半以上が経過した.この間,弁形成の基本的コンセプトの伝統は維持されつつも,弁機能を障害せずに,弁および周辺解剖をより考慮した新しい形成手技が提案されてきている.日本胸部外科学会年次報告2015によると,単独僧帽弁手術の約70%,複合弁手術の約60%で僧帽弁形成術が行われている.わが国は,国際的にも僧帽弁疾患(特に僧帽弁閉鎖不全症)に対する形成率が高い国である.
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