まい・てくにっく
右肺門授動のための心膜切開のコツ
山下 眞一
1
,
飯笹 俊彦
2
1福岡大学筑紫病院呼吸器・乳腺センター
2千葉県がんセンター医療局
pp.176-177
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu73_176
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安全な気道再建を行うためには吻合部の縫合張力を極力軽減することがたいへん重要である.このためには,心膜を切開し肺門を授動することが必要となることがある.通常の右肺上葉スリーブ切除では吻合の距離も短く吻合部にかかる緊張も強くないため,肺門授動を必要としないことがほとんどであるが,分岐部切除の場合は中間気管支幹を気管に吻合するため,心膜を切開し下肺静脈を授動して緊張を軽減する必要がある.
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