今月の主題 症例からみる肺疾患のCT画像
肺疾患をCTで診る―肺腫瘍
肺門部肺癌
藤田 佳嗣
1
,
関 順彦
1
,
江口 研二
1
1東海大学医学部腫瘍内科
pp.250-254
発行日 2007年2月10日
Published Date 2007/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101999
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
●胸部X線上,肺野の肺炎様陰影では,病変領域の容積減少を伴うか否かが陰影中枢側の太い気道病変を推測するヒントとなる.
●胸部X線上,肺門部肺癌では腫瘤陰影自体は異常影として描出されず,病変の末梢側に起こる2次性の閉塞性肺炎の陰影によって発見されることが多い.
●肺門部肺癌の診断では,病変の部位や閉塞性肺炎の広がりだけでなく,手術の可否を決めるために,中枢気道の内腔所見と肺門部血管への浸潤所見を,CTや気管支鏡を用いて診断する必要がある.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.