胸部外科医の散歩道
時代とともに変化する外科医の役割と使命
レシャード カレッド
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1医療法人社団健祉会レシャード医院・認定NPO法人カレーズの会
pp.388
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu72_388
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- 文献概要
日本胸部外科学会は,肺結核が猛威を振るっていた時代に,外科療法の需要を受けて1948年第48回の日本外科学会総会時に肺結核外科座談会を発足し,同年の11月に胸部外科研究会の形で設立することになり,2019年で72回を迎えることになります.しかし,肺結核に対する有効薬が開発されるにつれて外科療法の役割が希薄となり,心臓血管系の外科が主体を成すようになりました.呼吸器系では肺癌などの非感染性疾患を中心とした外科の需要が高まることを受けて,1984年に呼吸器外科研究会(3年後に学会へ昇格)が主催され,次世代への挑戦の場となってきました.今や,日本呼吸器外科学会も36年目の総会を迎えることになり,肺癌のみならず,移植外科などの幅広い分野で呼吸器外科医が活躍する場となっています.
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