特集 退院後を見据えたがん患者のスキンケア
がん治療に関連する皮膚症状とスキンケア
がん薬物療法における皮膚・爪障害への理解と支援
森岡 直子
1
Naoko MORIOKA
1
1静岡県立静岡がんセンター認定看護師教育課程
pp.582-586
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango30_582
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はじめに
がん治療の進歩により,外来治療や短期入院が一般化し,治療後の生活を患者自身やその家族が支える時代となった.とくにがん薬物療法に伴う皮膚や爪のトラブルは,患者の生活の質を大きく左右する有害事象であるとともに,自分のみならず他者の目に触れる変化であり,社会生活への影響も大きく治療の継続にもかかわる.そのため,在宅で安心して生活できるよう,看護師による適切なケアと指導が求められる.本稿では,がん薬物療法に伴う皮膚・爪の変化の理解と,それに対するケアの基本,在宅で実践できるスキンケア支援について述べる.

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