グラフ
爪のみかた
西山 茂夫
1
1東大分院・皮膚科
pp.1096-1097
発行日 1967年8月10日
Published Date 1967/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201868
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爪の変化を全身性疾患の一つのあらわれとする考え方は,古くより認められているが,その診断的価値はまちまちである.すなわちある爪の変化は内臓病変と密接な関係があるとしても,合併頻度がきわめて少なかつたり,ある爪の変化は各種の異なつた内臓病変に伴つて出現したり,またある爪の変化は局所的な外因によつて発生したりして,その原因はさまざまである.しかしながら爪の変化を理解することは,全身性疾患ないし潜在性病変の1つの"道標"として,または不必要な検査を省く意味からも重要なことであろう.
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