特集 ガイドラインを知ろう! ~成り立ちから,実践での活用まで~
ガイドラインを看護に活用 ~実践編~
アピランスケア ~『がん治療におけるアピアランスケアガイドライン 2021年版』の活用~ 化学療法誘発脱毛の予防(頭皮冷却)に関する情報提供への活用
大椛 裕美
1
Hiromi OHNAGI
1
1横浜労災病院看護部/がん看護専門看護師/乳がん看護認定看護師/公認心理師
pp.488-492
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango30_488
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はじめに
アピアランスケアとは,「がんやその治療によって外見の変化が生じる患者に対して,その身体的問題,心理的問題,社会的問題をアセスメントし,医学的・整容的・心理的・社会的手段を用いて,外見の問題から生じる患者の苦痛を緩和することによって,QOL(quality of life)を改善する医療者のアプローチ」1)と定義されている.
近年,がん患者の生存期間が延長し,通院治療の環境も整備が進み,働きながら治療を受ける患者が増加した現代のがん医療において,がん治療の継続は外見の支援をなくしては困難となっている.また,第3期がん対策基本推進計画(2018年3月閣議決定)にアピアランスケアの課題が挙げられており,患者の生活の質(QOL)向上のために,医療者が外見の問題を適切に支援できることが求められている.このような背景をふまえ,「がん治療におけるアピアランスケアガイドライン 2021年版」(以下,ガイドライン)が作成された.

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