特集 がん患者の療養の場の移行支援 ~アセスメント&社会資源の活用例~
押さえておきたい! 看護師が知っておくべき療養の場の移行支援のための基礎知識
療養の場の移行支援の流れを確認しよう! ~患者アセスメントから社会資源の選択,他職種との連携まで~
堀 加代子
1
,
橋口 周子
2
Kayoko HORI
1
,
Chikako HASHIGUCHI
2
1神戸大学医学部附属病院患者支援センター/退院調整看護師
2神戸大学医学部附属病院緩和ケアセンター/がん看護専門看護師
pp.605-609
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango29_605
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はじめに
昨今の,入院期間の短縮やがん治療が外来を中心に展開されるなどの医療提供体制の変化への対応と合わせて,がん患者と家族の意向を尊重した療養を実現するために「退院支援」や「療養支援」は不可欠なものである.退院支援においては,在宅療養の質は移行時の退院支援の在り方に左右されるといわれることから,在宅療養移行時の支援はきわめて重要である1)とされ,質の高い支援が求められている.本稿では,がん患者にかかわる看護師が退院支援の流れをイメージし理解につなげることができるよう,緩和ケアを必要とするがん終末期患者の在宅移行支援を例に,退院支援に関する概要について解説する.
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