リレーエッセイ こちらがん看護スペシャリスト奮闘中! ~新たな敵と対峙してがん医療を前進させる~ 【1】
がん看護教育の灯を消さない
“がん看護教育の灯を消さない”医療システムの開発
青木 和惠
1
Kazue AOKI
1
1東京医療保健大学立川看護学部
pp.50-51
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango26_50
- 有料閲覧
- 文献概要
自己紹介
私は看護学校を卒業するときから「がんの看護師になる」と決めていて,迷わずがん専門病院に就職しました.当時がんは不治の病で,がんは死を意味していました.今思うとたいへん幼く不遜な考えでしたが,死に向かう人々になにか自分のできることをしたいと考えたようです.
新卒から12年後,私はがんのWOC(皮膚・排泄)ケアの専門家となり,その後管理職,教育職となっても今日にいたるまで,その臨床実践を続けています.振り返ればこのがんのWOCケアという定点に立って没頭したことが,私にがん医療のなんたるかを学ばせ,がん看護の意味と実践を深く掘さげさせることになったと思っています.
現在は成人看護学の教員として,がん医療者の立場で学生を育成しています.
© Nankodo Co., Ltd., 2021