特集2 いまはこうする がん看護
~骨転移,口腔粘膜炎,テレナーシング~
テレナーシングでがん患者・家族をサポートする ~新たな看護の提供方法~
宇土 しのぶ
1
Shinobu UTO
1
1慶應義塾大学病院看護部/がん看護専門看護師
pp.41-44
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango26_41
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はじめに
がん医療の発展により短期入院や外来治療へシフトしており,外来看護師に求められる役割は拡大している.しかし,昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受け,従来のスタイルで外来看護や集団での患者教育等を行うことが困難となった医療機関は少なくないだろう.
欧米諸国では1990年代より,看護師が在宅療養中の患者・家族をサポートする方法として,遠隔技術を用いた「テレナーシング(Telenursing)」が行われている.わが国においても,慢性閉塞性肺疾患患者を対象としたテレナーシングのシステム開発が進められている1).
本稿では国内外の文献をもとにテレナーシングの実践方法や有効性について述べ,がん看護における支援の可能性を摸索したい.
© Nankodo Co., Ltd., 2021