特集 進行・再発がん患者へのケア
がん患者の生の声 ~進行・再発がん患者の不安や生活の変化~
天野 慎介
1
Shinsuke AMANO
1
1一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン/全国がん患者団体連合会
pp.208-210
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango26_208
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がん治療の大きな進化にもかかわらず,がんと診断された患者の不安は今も昔も大きく変わるところはない.一般的には,がん患者はがんの告知や再発,進行など,ストレスの大きい説明などを受けた際に,否認,怒り,取引,抑うつ,受容という段階を経るとされているが,個々のがん患者が常に一般的な経過をたどるわけではなく,ときに悲しみ,ときに受け入れ,ときにエンカレッジされるという過程,すなわちあたかも波のように移り変わる心的な状態を経験しながら,がん治療を受けている.
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