特集 がん患者に寄り添うコミュニケーション ~事例で学ぶ患者とのかかわりかた~
Ⅱ.コミュニケーションの実際 ~事例編~
AYA世代③ 手術を望まない30代の乳がん患者
牛山 実保子
1
1日本大学医学部附属板橋病院/がん看護専門看護師
pp.114-117
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango26_114
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❁ 事例紹介
Cさん,30代後半,女性,主婦.
1ヵ月前の検診にて異常を指摘され紹介受診.左側のE領域に50 mm大,C領域に10 mm大の腫瘤2つ,A領域に8 mm以下の複数個の造影結節,7 mm大の左腋窩リンパ節腫脹,細胞診にてclassⅤを認め,左浸潤性乳管がんT2N1M0 stageⅡBの診断.HER2陰性のため,術前のEC療法(エピルビシン+シクロホスファミド)を開始するが4サイクルで副作用増強しレジメン変更.現在wNab-パクリタキセルの2回目投与中.外来受診後,がん看護外来にお一人で直接来室され,即面談が開始された.
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