特集 上部消化管がん看護のいま2020
リハビリテーション継続のための支援 ~術前から退院後まで~
綿貫 恵
1
Megumi WATANUKI
1
1がん研究会有明病院看護部
pp.546-550
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango25_546
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
DPC (diagnosis procedure combination)制度が導入され,在院日数短縮が余儀なくされた.また,クリニカルパス導入によりケアプロセスが標準化され業務も効率化されている.しかし,患者自身の精神的,身体的回復は十分ではないことが予測され,周術期看護においても,セルフケア支援にあてる時間は限られる.現在,チーム医療は当たり前になり,当院でも周術期管理チームで患者をサポートしている.その中で看護師は,患者を全人的に理解し生活者としてとらえ,その人に合わせたセルフケア支援を行う必要がある.また,専門職として術前・術後の身体的変化をふまえた指導も重要と考える.本稿では,チーム医療の中で看護師が果たすべき役割を,胃がん手術患者の入院前から退院までのかかわりの中で振り返る.
© Nankodo Co., Ltd., 2020