第Ⅱ章 10の病院に学ぶ苦痛スクリーニングの取り組み
青森県立中央病院における苦痛スクリーニングの取り組み~苦痛からの解放を病院の文化にするために~
山下 慈
1
1青森県立中央病院緩和ケアセンター/がん看護専門看護師/緩和ケア認定看護師
pp.502-506
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango24_502
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施設の特徴
青森県は,平均寿命が低く全国でも「短命県」として知られている.ゆえに,県内唯一の県立の総合病院である当院は,専門的ながん医療の提供だけでなく,政策医療など求められる役割は多い.2012年に設置された緩和ケアセンターでも,県民が安心して療養できる素地づくりの一環として各職能団体や市町村からの支援を受け「在宅緩和ケアマップ」の作成や地域医療者・介護関係者を含めた研修会の企画・運営などに取り組んでいる.以下,病院および緩和ケアセンターの概要を示す.
【病院】
都道府県がん診療連携拠点病院
病床数:684床(一般病床679床,感染症病床5床)
新規入院がん患者数/年:1,241名*
外来がん患者数/年:157,190名*
*対象期間2017年1月1日~12月31日
【緩和ケアセンター】
医 師:緩和ケアセンター長,緩和医療科医師4名(内非常勤医師3名)
看護師:4名(GM1名,がん看護専門看護師・緩和ケア認定看護師1名,がん看護専門看護師1名,がん性疼痛看護認定看護師1名)
事務員:4名(1名兼任,3名非常勤)
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