連載 外科医の私論
ロボット胃切除術の教育―胃癌手術症例数減少の現状を踏まえて
小嶋 一幸
1
1獨協医科大学上部消化管外科
pp.859
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_859
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近年,早期胃癌に対する内視鏡治療やピロリ菌除菌の普及,ピロリ菌感染率の低下,胃癌患者の高齢化に伴う手術適応の見直しなどにより,胃癌手術症例数は全国的に減少傾向にある.この現状は若手外科医の胃外科教育に深刻な影響を及ぼし,従来のOJT(On-the-Job Training)型教育スタイルでは十分な手術経験が得られにくくなっており,新たな教育方法が模索されている.
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