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特集 食道胃接合部癌 私はこう治療する!
II. 食道胃接合部癌に対する下部食道噴門側胃切除術後の再建術式
1.食道逆流を考えるうえで知っておきたい原則―生体力学法則と外科生理学
Principles to understand in addressing esophageal reflux:biomechanical laws and surgical physiology
中田 浩二
1
,
植田 毅
2
,
川村 雅彦
3
,
羽生 信義
4
K. Nakada
1
,
T. Ueta
2
,
M. Kawamura
3
,
N. Hanyu
4
1川村病院外科
2東京慈恵会医科大学医学部自然科学教室物理学研究室
3川村病院外科/東京慈恵会医科大学上部消化管外科
4総合東京病院外科
キーワード:
逆流防止手技
,
Laplaceの法則
,
Bernoulliの定理
,
外科生理学
Keyword:
逆流防止手技
,
Laplaceの法則
,
Bernoulliの定理
,
外科生理学
pp.47-52
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_47
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胃上部癌に対する噴門側胃切除食道残胃吻合における逆流防止手技を,生体力学と外科生理学の視点から検討した.生体力学の視点からは,His角形成や残胃偽穹窿部を活用し,内圧差を利用した逆流防止が有効である.また,外科生理学の視点からは,下部食道括約筋の温存や胃の貯留能を維持する手技が有効である.これらを考慮して,逆流防止効果を高める吻合手技の改良が望まれる.
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