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特集 サルコペニア・フレイルに備える
II. 各論
1.乳癌治療におけるサルコペニアとその対策
Sarcopenia in breast cancer patients
森園 亜里紗
1
,
田辺 真彦
1
A. Morizono
1
,
M. Tanabe
1
1東京大学乳腺内分泌外科
キーワード:
高齢者乳癌
,
サルコペニア
,
オステオサルコペニア
,
レジスタンス運動
Keyword:
高齢者乳癌
,
サルコペニア
,
オステオサルコペニア
,
レジスタンス運動
pp.325-331
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_325
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乳癌治療では手術や放射線治療に加え,サブタイプに応じた薬物療法が行われる.化学療法や内分泌療法に伴うサルコペニアは,日常生活動作(ADL)低下を招く可能性がある.治療開始以前の,あるいは治療に伴うサルコペニアは,治療の毒性増加や予後悪化の要因となりうる.対策として,栄養管理と運動,特にレジスタンス運動が予防・改善に有効である.特に,高齢者乳癌の治療選択においては,治療効果のみならず身体的・精神的機能維持を考慮することが重要である.

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