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特集 食道胃接合部癌 私はこう治療する!
I. 総論
5.食道胃接合部癌に術前化学療法は必要か?―食道癌の視点から
Is preoperative chemotherapy necessary for esophagogastric junction cancer?:a perspective on esophageal cancer
久保 賢太郎
1
,
大幸 宏幸
1
,
宇都宮 大地
1
,
栗田 大資
1
,
石山 廣志朗
1
,
小熊 潤也
1
,
瀬戸 泰之
1
K. Kubo
1
,
H. Daiko
1
,
D. Utsunomiya
1
,
D. Kurita
1
,
K. Ishiyama
1
,
J. Oguma
1
,
Y. Seto
1
1国立がん研究センター中央病院食道外科
キーワード:
食道胃接合部腺癌
,
術前化学療法
Keyword:
食道胃接合部腺癌
,
術前化学療法
pp.29-33
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_29
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本邦では食道胃接合部癌の発生頻度は低く,手術を中心とした集学的治療に対するエビデンスを構築していくことは困難である.そのため,手術を中心とした集学的治療が各施設で独自に行われている.当院では進行食道胃接合腺癌に対しても胸部食道扁平上皮癌と同様に術前化学療法を行っているので,その成績を示した.今後は術前3剤化学療法が標準治療となる見込みが高く,さらに免疫チェックポイント阻害薬(ICI)を加えた強力な術前治療による予後改善に期待が寄せられる.
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