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特集 外科修練医必携 これだけは押さえておきたい外科日常診療の基礎
II. 腹部救急の診断・治療
1. 外傷
2)腹部 ②脾臓
Management for splenic injuries
清水 哲也
1
,
吉田 寛
1
,
谷合 信彦
2
,
川野 陽一
3
,
松下 晃
3
,
上田 純志
3
T. Shimizu
1
,
H. Yoshida
1
,
N. Taniai
2
,
Y. Kawano
3
,
A. Matsushita
3
,
J. Ueda
3
1日本医科大学付属病院消化器外科
2日本医科大学武蔵小杉病院消化器外科
3日本医科大学付属病院消化器外科
キーワード:
脾臓損傷
,
脾臓摘出術
,
non-operative management
Keyword:
脾臓損傷
,
脾臓摘出術
,
non-operative management
pp.495-501
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_495
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要旨
・循環動態が不安定な脾臓損傷の治療は脾臓摘出術となるが,循環動態が安定している際は経カテーテル動脈塞栓術を含む非手術療法(non-operative management)が選択される.
・脾臓手術では,脾臓を固定する間膜と脾動静脈の血管走行に関する解剖の知識が必須であり,適切な間膜切離と脱転がすみやかな出血コントロールのために大切である.
・脾摘の術後では膵液漏,血小板増加,門脈血栓に注意し,脾臓摘出術後重症感染症の予防に肺炎球菌ワクチンを接種する.
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