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特集 エキスパートから学ぶ大腸癌に対するロボット支援下手術の実際
6.直腸癌に対するロボット支援下腹会陰式直腸切断術―新機種Hugo RASシステムを用いた術式
Abdominoperineal resection for rectal cancer using a new surgical robot:Hugo RAS system
戸田 重夫
1
,
的場 周一郎
1
,
黒柳 洋弥
1
,
前田 裕介
1
,
平松 康輔
1
,
福井 雄大
1
,
花岡 裕
1
,
上野 雅資
1
S. Toda
1
,
S. Matoba
1
,
H. Kuroyanagi
1
,
Y. Maeda
1
,
K. Hiramatsu
1
,
Y. Fukui
1
,
Y. Hanaoka
1
,
M. Ueno
1
1虎の門病院消化器外科
キーワード:
直腸癌
,
ロボット支援下手術
,
腹会陰式直腸切断術
,
Hugo RASシステム
Keyword:
直腸癌
,
ロボット支援下手術
,
腹会陰式直腸切断術
,
Hugo RASシステム
pp.1405-1415
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_1405
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進行直腸癌手術は機能温存と拡大切除のバランスが重要である.十分な術前評価と術前治療を含む治療計画のもとに肛門括約筋温存不可能と判断すればこれを切除する腹会陰式直腸切断術を行う.近年,直腸癌手術の半数以上が鏡視下に行われている.その利点は良好な視野と精緻な操作である.ロボット支援下手術は腹腔鏡下手術と比べて鉗子が多関節であり自由度が高く,自律神経温存や骨盤深部での操作で有用である.直腸切断術では腹腔側からの肛門挙筋の切離を腫瘍の位置に合わせて適切に行うことができる.本稿では,近年導入された新機種の手術支援ロボットであるMedtronic社のHugo RASシステムを用いた腹会陰式直腸切断術について詳説する.他機種と異なるオープンコンソールであり,3Dの術野モニターを術者以外も同時にみることができ,当院のような教育病院によいシステムである.
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