Japanese
English
症例
24年間のphenytoin長期内服者に発症した回腸結腸型腸重積を伴う回腸悪性リンパ腫の1例
A case of ileocolic intussusception associated with malignant lymphoma of the ileum that developed during 24-year administration of phenytoin
平山 一久
1
,
見原 遙佑
1
,
田井 優太
2
,
紅林 泰
3
K. Hirayama
1
,
Y. Mihara
1
,
Y. Tai
2
,
Y. Kurebayashi
3
1浜松医療センター
2聖隷富士病院外科・肛門外科
3慶應義塾大学病理診断科
キーワード:
回腸悪性リンパ腫
,
回腸結腸型腸重積
,
phenytoin
Keyword:
回腸悪性リンパ腫
,
回腸結腸型腸重積
,
phenytoin
pp.1349-1354
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_1349
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Phenytoinは抗てんかん薬として1930年代より使用されているが,注射薬は強アルカリ性で強い血管痛を伴い,配合禁忌薬が多く,さまざまな副作用が出現することが知られている.薬剤添付文書には重大な副作用として,悪性リンパ腫・リンパ節腫脹が明記されているが,その発現頻度が明確となるような調査は行われておらず,本邦報告例も非常に少ない1).われわれは,24年間にわたるphenytoinの長期服用者で悪性リンパ腫を発症したまれな1例を経験したので報告する.
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