Japanese
English
臨床経験
腹部大動脈瘤グラフト置換術における8の字短尺縫合による閉腹術
Surgical closure of abdominal aortic aneurysm graft replacement using figure-of-eight suture technique with small stitches
大島 祐
1
,
曽我部 長徳
1
,
遠藤 出
1
,
吉田 修
1
,
浅野 博昭
1
Y. Oshima
1
,
O. Sogabe
1
,
I. Endo
1
,
O. Yoshida
1
,
H. Asano
1
1三豊総合病院
キーワード:
8の字短尺縫合
,
閉腹術
,
腹部大動脈瘤グラフト置換術
Keyword:
8の字短尺縫合
,
閉腹術
,
腹部大動脈瘤グラフト置換術
pp.1137-1140
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_1137
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創合併症である創部痛,創感染,創離開や腹壁瘢痕ヘルニア(incisional hernia:IH)の予防は,すべての外科医にとって重大な関心事であり,閉腹術はその予防が可能な唯一の外科的手技である.術後の創部痛は無気肺,静脈血栓,腸閉塞や創治癒障害,心合併症や離床遅延や入院期間の増加などの合併症と関連する1,2).また術後のIHは患者の生活の質(QOL)を低下させ医療費の増大を引き起こし,肥満,創感染,糖尿病,再開腹,腹部大動脈瘤手術などが危険因子とされる3,4).特に腹部大動脈瘤グラフト置換術のIHの頻度は約31%と高く,同じ腹部正中切開術で行われる腹部大動脈閉塞疾患の約3倍の発生率といわれる5,6).
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