Japanese
English
特集 ヘルニアに対する最新の外科治療
III. ヘルニア関連トピック
1.急性非還納性ヘルニアに対する治療戦略
Therapeutic management of acutely irreducible hernia
原 豪男
1
,
安山 陽信
1
,
畑 知樹
1
,
岡野 美穂
1
,
高山 治
1
,
金 鏞国
1
,
長谷川 順一
1
,
今本 治彦
1
T. Hara
1
,
A. Yasuyama
1
,
T. Hata
1
,
M. Okano
1
,
O. Takayama
1
,
Y. Kim
1
,
J. Hasegawa
1
,
H. Imamoto
1
1市立貝塚病院外科・消化器外科
キーワード:
急性非還納性ヘルニア
,
二期的手術
,
審査腹腔鏡
,
腹膜縫合
Keyword:
急性非還納性ヘルニア
,
二期的手術
,
審査腹腔鏡
,
腹膜縫合
pp.1126-1131
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_1126
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急性非還納性ヘルニアは緊急性の高い疾患であり,非観血的整復や手術の適応は慎重に判断する必要がある.
近年,急性非還納性ヘルニアにおける腹腔鏡手術およびメッシュ留置の適応は広がりつつあり,また審査腹腔鏡や二期的手術も選択肢として考えられる.一方で若手医師の鼠径部切開法(特に組織縫合法)の経験不足が問題になりつつある.
現時点では急性非還納性ヘルニアに対する最適な術式の選択においていまだ十分なエビデンスはなく,患者の病状,各施設の医療資源,術者の習熟度に応じて術式を選択することが重要と考えられる.
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