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公益社団法人日本麻酔科学会第71回学術集会講演特集号 招請講演
麻酔科術前診察再考(定年麻酔科医からの提言)
Rethinking the preoperative examination:suggestions from a retired anesthesiologist
鈴木 利保
1
Toshiyasu SUZUKI
1
1東海大学名誉教授
キーワード:
術前診察
,
IC
,
前投薬
,
コミュニケーション
,
高齢者
,
聴覚障害
Keyword:
術前診察
,
IC
,
前投薬
,
コミュニケーション
,
高齢者
,
聴覚障害
pp.S82-S92
発行日 2024年11月20日
Published Date 2024/11/20
DOI https://doi.org/10.18916/masui.2024130012
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はじめに
“本当に良い手術室運営” って,なんだろう。
未曽有の感染症で,われわれの日常生活が突如一変してしまったのは,筆者が17年勤めた母校の麻酔科教授を退官してしばらくしたころのことである。退官後は特任教授として大学の付属病院に勤務し,主に術前診察を担う毎日を送っていた。著者自身も人生の激動期真っただ中であったが,世間の状況はその比ではない。混乱する医療現場を俯瞰して眺めつつ,命の尊さ,医師としての人生に思いを馳せ,自ら歩んできた道を振り返ることとなったのである。その後臨床の傍ら考察を重ね,幸運なことに今回,本講演として改めて発表の機会を得た。これにあたり,医師と患者それぞれに以下のアンケートを実施,双方に関わる現状や問題点などを調査し,今後の診察に活用できる内容を目指した。
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