Japanese
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特集 低侵襲内視鏡外科手術の最前線
II. 各論
3. 大腸
2)局所進行・再発直腸癌に対する低侵襲手術
Minimally invasive surgery for locally advanced and recurrent rectal cancer
植村 守
1
M. Uemura
1
1大阪大学消化器外科
キーワード:
腹腔鏡下手術
,
ロボット支援下手術
,
骨盤内拡大手術
,
局所進行再発直腸癌
Keyword:
腹腔鏡下手術
,
ロボット支援下手術
,
骨盤内拡大手術
,
局所進行再発直腸癌
pp.268-277
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_268
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局所進行・再発直腸癌に対する骨盤内拡大手術では,術中出血量の多さや,切除範囲が広範になることなどから侵襲性が高く,術後の重症合併症の発生が大きな問題となってきた.大腸癌における腹腔鏡下手術の広がりの中で,侵襲性の高い骨盤内拡大手術に対しても低侵襲性の概念が導入され,腹腔鏡手術の有用性に関する報告がなされることが増加してきている.骨盤内臓全摘術や直腸癌局所再発手術において腹腔鏡下手術による出血量減少効果は有意なものがあり,また,種々の合併症対策の効果も合わさり,術後重症合併症発生頻度の減少傾向がみられてきている.局所進行・再発直腸癌に対する骨盤内拡大手術において,腹腔鏡下手術は有用な治療選択肢の一つであると考えられる.
© Nankodo Co., Ltd., 2023