Japanese
English
症例
特発性血小板減少性紫斑病を合併した腹部大動脈瘤の1例
Successful graft replacement of abdominal aortic aneurysm associated with idiopathic thrombocytopenic purpura
山本 希誉仁
1
,
田中 健太
1
,
山村 和生
1
,
大谷 聡
1
,
田中 敬三
2
,
安藤 修久
3
K. Yamamoto
1
,
K. Tanaka
1
,
K. Yamamura
1
,
S. Otani
1
,
K. Tanaka
2
,
N. Ando
3
1JA岐阜厚生連東濃厚生病院外科
2浜松医療センター心臓血管外科
3JA岐阜厚生連東濃厚生病院外科
キーワード:
特発性血小板減少性紫斑病
,
腹部大動脈瘤
Keyword:
特発性血小板減少性紫斑病
,
腹部大動脈瘤
pp.747-750
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_747
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はじめに 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)を合併する症例の観血的治療では,出血の危険性があるため綿密な治療計画,周術期管理が必要である.ITPの治療では,出血症状がなければPLT 3×104/μl以上が目標とされているが,大手術に際しては,PLT 8×104/μl以上が望ましい1).また,本邦においてはHelicobacter(H.) pylori陽性ITP例の約半数で除菌療法により血小板増加を示すとの報告が多くなされている1).
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