発行日 2001年11月20日
Published Date 2001/11/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2002091664
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直腸癌(ステージIII)の55歳女.骨盤内局所再発により鼠径に腫瘍が露出増大し,自宅療養が不能となった.癌腫が自壊して,出血や悪臭を伴う膿様の滲出液が持続的に排出し,滲出液から,緑膿菌,大腸菌,ペプトストレプトコッカスが検出され,強い悪臭を生じた.オープンパンツ式の紙オムツを作成して貼用した所,滲出液をオムツ内に限局して吸収することができたため,オムツを交換するだけで悪臭を除去できた.環境の消臭に市販の消臭剤や空気清浄器の使用を試みたが,期待する効果はみられなかった.そのため,タナクリーンをシーツ,カーテン・壁紙等に直接スプレーする方法で使用し,環境の消臭を行った
©Nankodo Co., Ltd., 2001