Japanese
English
症例
急速増大をきたした巨大胃消化管間質腫瘍(GIST)に対し術前imatinib療法が有効であった1例
A case of completely resected huge gastrointestinal stromal tumor of stomach after neoadjuvant chemotherapy using imatinib
佐藤 英昭
1
,
井伊 貴幸
1
,
力山 真樹
1
,
青木 泰孝
1
,
菊地 大介
1
,
山並 秀章
1
H. Sato
1
,
T. Ii
1
,
N. Rikiyama
1
,
Y. Aoki
1
,
D. Kikuchi
1
,
H. Yamanami
1
1帯広第一病院外科
キーワード:
消化管間質腫瘍(GIST)
,
術前補助化学療法
,
imatinib
Keyword:
消化管間質腫瘍(GIST)
,
術前補助化学療法
,
imatinib
pp.363-367
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_363
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに 消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor:GIST)は,消化管や腸間膜を原発として発生する腫瘍であり,切除可能なGISTの治療の第一選択は外科的切除である1).その原則は,被膜を損傷することなく,安全な切除断端を確保した完全切除であり,姑息切除の臨床的意義は認められていない1~3).しかしながら,腫瘍径が大きい症例やほかの臓器へ浸潤を認める症例では,安全な切除断端の確保がむずかしいことがある.これらの症例に対し,術前補助化学療法としてのimatinib投与が選択肢となりうる1,4).今回われわれは急速増大をきたした巨大胃GISTに術前imatinib療法が有効であった症例を経験したため報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021