Japanese
English
特集 大学病院では学べない外科臨床
VII. 皮膚科
1.アテローム
Atheroma
沢田 泰之
1
,
加藤 恒平
1
,
壷井 聡史
1
Y. Sawada
1
,
K. Katou
1
,
S. Tsuboi
1
1墨東病院皮膚科
キーワード:
アテローム
,
表皮囊腫
,
繰り抜き法
Keyword:
アテローム
,
表皮囊腫
,
繰り抜き法
pp.558-563
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_558
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
アテロームというとなんであろう.日本皮膚科学会のホームページからQ&Aにアクセスすると,「アテローム(粉瘤・ふんりゅう,アテローマとも呼ばれます)とは,皮膚の下に袋状の構造物(囊腫)ができ,本来皮膚から剝げ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が,剝げ落ちずに袋の中にたまってしまってできた腫瘍の総称です」としている.そうであるとすれば,アテロームというのは表皮囊腫,外毛根鞘囊腫,脂腺囊腫,稗粒腫,面皰など多種の腫瘍をさすことになる.ただ,本特集の趣旨が「大学病院では学べない外科臨床」であるとすれば,多くの人が通常遭遇するアテローム≒表皮囊腫として話をすすめていきたい.
© Nankodo Co., Ltd., 2020