Japanese
English
臨床経験
3 mm細径鉗子直挿し法による単孔式腹腔鏡下虫垂切除術の検討
Single-incision laparoscopic appendectomy with direct insertion methods of small diameter forceps
河野 修三
1
,
田上 和夫
1
,
松田 博光
1
,
金澤 昌満
1
,
上野 毅一郎
1
S. Kohno
1
,
K. Tanoue
1
,
H. Matsuda
1
,
M. Kanazawa
1
,
K. Ueno
1
1うえの病院
キーワード:
単孔式
,
腹腔鏡下虫垂切除術
,
細径鉗子
Keyword:
単孔式
,
腹腔鏡下虫垂切除術
,
細径鉗子
pp.1157-1161
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1157
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
腹部外科領域における腹腔鏡下手術は1990年代よりこれまでに技術の進歩,発展を遂げ,現在では一般的なものとなっている.さらに,単孔式腹腔鏡下手術においては日本内視鏡外科学会が行った内視鏡外科手術に関するアンケート調査(第14回集計結果報告)によれば,2017年度における手術件数は8,915例であった.そのうち虫垂切除術は2,744例であり胆囊摘出術の3,995例に次いで2番目に多い術式であった1).急性虫垂炎に対しては,1996年に保険適用となり腹腔鏡下虫垂切除術(LA)を導入する施設が増加している.多くの施設では3ポートによる手術が標準的であるが,整容性の面から単孔式LAを導入する施設も増加しつつある.しかしながら,単孔式LAは臍部切開が大きくなりやすく,また,小児においてはポート同士の干渉が懸念される.そこでわれわれは2011年4月より細径鉗子直挿し法による単孔式LAを考案し,これまでに186例の手術を行ったのでその手術手技,治療成績などを報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020