連載 外科医を育てる!(第20回)
高知大学外科の教育方針―ダイバーシティ時代のacademic surgeon育成
北川 博之
1
,
花﨑 和弘
1
H. Kitagawa
1
,
K. Hanazaki
1
1高知大学外科学講座外科1
pp.872-875
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_872
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高知県は全国トップレベルの高齢・過疎化県であり,基礎疾患や重複癌などをもつ患者が多いため,難易度の高い手術手技と周術期管理を遂行できる外科医を必要としている.一方,われわれの教室の大目標は「academic surgeonの育成」であるが,卒後臨床研修制度開始以来,長年入局者の減少(2011年度は女性1名,2012~2014年度はゼロ)やスタッフの離職に伴う厳冬の時代を耐え抜いてきた.筆者は2011~2014年度にかけて学生教育担当となり,外科医志望者の増加を目的に従来の教育システムの変更を行った.その結果,2011年度に5年生であった学生が,2015年度に後期研修医として入局,その後入局者が増加している.その取り組みについて紹介する.
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