Japanese
English
症例
術後に陽子線治療を併用した後腹膜脱分化型脂肪肉腫の1例
A case of retroperitoneal dedifferentiated liposarcoma combined with postoperative proton beam therapy
上野 義智
1
,
藤山 泰二
2
,
中村 太郎
3
,
髙井 昭洋
4
,
水本 哲也
5
,
高田 泰次
6
Y. Ueno
1
,
T. Tohyama
2
,
T. Nakamura
3
,
A. Takai
4
,
T. Mizumoto
5
,
Y. Takada
6
1愛媛大学肝胆膵・乳腺外科
2倉敷成人病センター外科
3市立宇和島病院肝臓・胆のう・膵臓外科
4愛媛大学肝胆膵・乳腺外科
5喜多医師会病院外科
6愛媛大学肝胆膵・乳腺外科
キーワード:
脂肪肉腫
,
スペーサー
,
陽子線治療
Keyword:
脂肪肉腫
,
スペーサー
,
陽子線治療
pp.293-298
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_293
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はじめに 脱分化型の脂肪肉腫は予後不良で,周囲組織を含めた拡大切除が有用とされる.しかし,腹腔動脈や上腸間膜動脈周囲の後腹膜から発生した脂肪肉腫の場合,拡大切除は困難であり局所再発の危険性は非常に高い.今回われわれは,膵頭部背側の後腹膜に発生した脱分化型脂肪肉腫に対し,主腫瘍切除後にスペーサーを留置して,遺残が疑われた領域に術後陽子線治療を併用し良好に経過している症例を経験したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019