Japanese
English
症例
術前抗癌化学療法中に急性腹部大動脈血栓症をきたした進行胃癌の1例
A case of acute abdominal aortic thrombosis in gastric cancer patients receiving chemotherapy
中尾 佳永
1
,
井上 雅文
1
,
木村 拓也
1
,
久保 勇記
1
Y. Nakao
1
,
M. Inoue
1
,
T. Kimura
1
,
Y. Kubo
1
1八尾徳洲会総合病院
キーワード:
進行胃癌
,
急性大動脈血栓症
,
化学療法
Keyword:
進行胃癌
,
急性大動脈血栓症
,
化学療法
pp.1185-1189
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_1185
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はじめに 急性腹部大動脈血栓症はまれな疾患で,非常に重篤な臨床病態を呈する危険性があり1),また急性閉塞に進展することもある2).担癌状態や細胞傷害性抗癌薬は静脈血栓症の危険因子として知られている3)が,cisplatinを含む化学療法ではまれな合併症として大動脈血栓症をきたす症例が散見される4).今回進行胃癌の術前化学療法でcisplatinおよびTS-1の併用療法を行った際に腹部大動脈に血栓症を発症した患者に対して,血栓除去術および血栓付着腹部大動脈にステントグラフト留置で治療しえた1例を経験したので報告する
© Nankodo Co., Ltd., 2019