Japanese
English
特集 Innovativeな大腸癌診断・治療
3.NOSEの適応と安全な手術手技
Laparoscopic colectomy with transanal specimen extraction
坂本 一博
1
,
高橋 里奈
1
,
本庄 薫平
1
,
岡澤 裕
1
,
河合 雅也
1
,
宗像 慎也
1
,
杉本 起一
1
,
小島 豊
1
K. Sakamoto
1
,
R. Takahashi
1
,
K. Honjo
1
,
Y. Okazawa
1
,
M. Kawai
1
,
S. Munakata
1
,
K. Sugimoto
1
,
Y. Kojima
1
1順天堂大学下部消化管外科
キーワード:
大腸癌
,
腹腔鏡下大腸切除術
,
経肛門的標本摘出
Keyword:
大腸癌
,
腹腔鏡下大腸切除術
,
経肛門的標本摘出
pp.1021-1025
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_1021
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大腸癌において腹腔鏡下に病変を切除し,標本摘出のみを自然孔から行うnatural orifice specimen extraction(NOSE)は,難易度の高い手技である.NOSEの経路には肛門や腟などが用いられる.大腸癌手術では,切除腸管の肛門側腸管から肛門を摘出経路とする経肛門的標本摘出(transanal specimen extraction:TASE)は合理的な摘出経路である.本手技は,整容性や腹壁創に伴う合併症の軽減には有用な手技であるが,腫瘍学的な妥当性と(腹腔内)感染に対する注意が必要であり,手術適応と確実な手術手技が重要となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2019