Japanese
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特集 イラストで学ぶ解剖学的変異―外科手術アトラス
IV. 下部消化管領域
7.腸回転異常
Intestinal malrotation
丹羽 浩一郎
1
,
河野 眞吾
1
,
河合 雅也
1
,
石山 隼
1
,
杉本 起一
1
,
坂本 一博
1
K. Niwa
1
,
S. Kawano
1
,
M. Kawai
1
,
S. Ishiyama
1
,
K. Sugimoto
1
,
K. Sakamoto
1
1順天堂大学下部消化管外科
キーワード:
腸回転異常
,
手術
,
大腸癌
Keyword:
腸回転異常
,
手術
,
大腸癌
pp.504-508
発行日 2018年4月10日
Published Date 2018/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_504
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腸回転異常症は胎生期における腸管の回転や固定の異常によって発生し,その発生頻度は出生1~2万人に1人とされ,比較的まれな疾患である1).男女比は2~3対1と男性に多く2).そのほとんどが新生児期に腸管の閉塞や捻転,内ヘルニアを発症し発見される.成人後に症状が出現する頻度は0.2~0.5%とまれである3~5).一方,成人後では,ほかの消化器疾患の診断時や手術時,あるいは腸閉塞症状で偶然に発見される.
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